俺流のスノーボードワックスの掛け方など。
単に俺はこうやってるってだけで、別にお勧めするわけではないので、真似して滑りが悪くても文句言わないでね。
1.掃除とワックス除去
下準備として、前回滑走分の汚れとワックスをまとめてワックスリムーバーで除去します。手順はボードの滑走面にスプレータイプのワックスリムーバーを噴霧し、なじむまで1分ちょっと置いてから丹念にふき取るだけ。特に専用の布なんかは使わず、キッチンペーパーで拭き取ってます。
何度か紙を換えながら丹念に拭き取るとこんな感じ↓にカサカサになります。
2.下地づくり
ここからがワックスがけ作業になります。まずは本来ホットワックスとして使う固形ワックスを滑走面全体に直塗りします。固形ワックスはかなり固いので、全体にヌルにはかなりの労力を必要とします。ちなみに自分はIGNIOの新雪用とかいうのを使ってます。
ひと通り塗り終えても、こんな↓風にまだらになってます。
このまだらを均すため、 かつ、板にワックスを染み込ませるため、コルクでコシュコシュと擦ります。 板の滑走面は目に見えない細かい穴が開いていて、これが人の肌のように 温めると開いて冷やすと閉まるんだそうな。コルクでこすると滑走面とコルクの間に摩擦熱が発生し、その熱が滑走面の穴を広げるとともにワックスを溶かしてその穴に染み込ませる・・・んじゃねーの?
まあそんな感じでこすると↓のように馴染んでテカテカします。部屋をあらかじめ温めてたり、コルクを暖房の風で温めると多少馴染ませやすくなります。
次に、ブラシで余分なワックスを削って掻き出します。
目で見てわかる通り、滑走面って細かい筋が縦方向に入ってるじゃないですか。この溝が横方向への抵抗となって縦方向に進行しやすくなると思うんですけど、コルクでこすったまでの段階だと この溝がワックスで埋められてまっ平らになっちゃうと思うんですね。だもんで、 ブラシで削り出すことでこの溝の余分なワックスを掻き出せば、この溝が復活するんじゃね?って思うわけですよ。
どれだけ削り出すかの目安としては、ブラシを縦に押し当てるようにこするとワックスが残ってる部分はググっと抵抗を感じるはずなので、それが感じなくなるまでです。
で、 掻き出すと細かいワックス粉が出るので、これを拭き取ります。こっちは溝に残さないよう、ガリウムのファイバーテックスを使っています。
これで前半戦終了です。ぱっと見これでいんじゃね?って艶が出てますけど、これは飽くまで下地なのです。
3.滑走用ワックス がけ
さて、次にこの上にスプレーワックスを重ねがけします。理由は分かりませんが、なんとなく固形ワックスだけじゃ心もとないので、この上のスプレーワックスがメイン、その下の固形ワックスは飽くまで下地、と思い込みながら重ね塗りすることにしてるんです。
というわけで、スプレーを押し当ててワックスを出しながら、先っちょのスポンジで それを全体に薄く塗り広げます。ワックスを溶かすための有機溶剤がさっき作った下地も溶かしてるんじゃないかと思いながらもそこは思考停止させてひたすら塗ります。
乾くまでしばらく休憩したら、再びコルクでコスコス擦ります。テカテカするまで頑張って擦ります。
擦ったらまたブラシで余分なワックスを掻き出します。ラストスパートです!でも最初のブラッシングほどには粉は出ないと思います。
最後に削りカスをファイバーテックで拭き取ったら フィニッシュです。お疲れさまでした。
これ明らかにホットワックスより手間も労力もかかってるだろって感じですが、ホットワックスほどによく滑って長持ちもするかといえば、たぶんそんなことはないです。てかむしろ滑らねえ。たぶん。
でも ホットワックスと比べたことないからこれでも十分幸せになれます。長持ちさも、後半「滑らんなってきたな~」なんて思えるほどのレベルじゃないし、そもそもそんな頃には足の疲れとかで滑らない理由が別にあると思うようになってるので、あんまり気にしないです。それに(今回は違うけど)次の日滑りに行くのをwktkしながらワックス掛けるのもなかなか楽しいもんですよ。